3角関係から始まる23年来の両片想いの幼馴染と、10年来の片想いをしている凪子目線の恋のお話『凪子の話』が実写ドラマ化決定しました!ドラマのキャストや詳細は随時紹介していきたいと思います!
『凪子の話』あらすじ紹介

[著]後藤
学生時代、同じクラスメイトの凪子は怪我をしたところを和也に助けられます。出会った瞬間から恋をしてしまった凪子。新入生代表として真面目で品行方正のある和也は注目を集め、そして彼の幼馴染の浩平は軽いながらもとても目立ち2人はいつも一緒にいました。派手で軽いタイプの航平に苦手意識を持っていた凪子でしたが、彼と一緒にいる和也は本当に楽しそうによく笑ってその笑顔が一番好きでした。そんな和也に「外語クラブ」に誘われ入部したことで仲良くなった凪子。大学に入っても2人の人気はすごく、そんな2人と一緒にいる自分への視線も相変わらずスゴイものでした。
しかし大学2年に冬、和也に彼女ができます。悲しくて苦しくて涙が止まらず、そして彼の幼なじみの浩平が和也に恋していることに気づいてしまいます。
社会人になって環境も変わり3人とも忙しい日々を送っていました。和也は卒業と同時に彼女と別れたことを聞いたのはしばらく経ってからでした。凪子は和也への想いは消えることなく、けれど出口をみつことができないまま10年間片思いを続けたままでした。しかし、突然倒れてしまった凪子は病院で長くは生きられないことを知ります。病院に駆けつけた和也に
「私の一生のお願いを聞いて欲しいの」
と全てを打ち明け、両親の大反対を受けながら2人は入籍をします。浩平の目を一度たりとも見れないまま…。
一緒に暮らしはじめた凪子と和也。部屋を片付けている時和也のアルバムを見つけ、浩平と和也の写真を見ながらアルバムの中からミサンガを見つけます。小さい頃から大事にしまったミサンガは、浩平のお守りだと貰ったものでした。そのミサンガを手放すことができなかった理由に気づいてしまった凪子、それは入籍から三日後でした。結婚を撤回して彼らを全力で応援してあげればよかった後悔と、短い間でも和也に自分だけを見ていて欲しかった凪子。その罪と後悔と共に息をひき取るのでした。
あとがき
映画のようなBLを超えたストーリーでした。
三人それぞれの視点で描かれているので報われない三人の友人関係と、それぞれの想いが重なってずっと泣きっぱなしでした…。凪子の10年以上の片思いと、23年間の浩平と和也の想いが交差して読んでいてそれぞれの思いに胸が締め付けられて辛かったです。
でも読後は余韻と共にあとがきの2人の幸せそうな姿に救われます。これが実写ドラマ化なんて毎週泣いてしまいそうなんですけど…!