
オールドファッションの最新話2話のネタバレ感想になります。外川と野末の結婚を後描いたシリーズの続編となる今作。1話から二人の同棲のシーンや結婚をカミングアウトするのか…といったドキドキな展開でした。
オールドファッションカップケーキ inマイピクニック前回までのあらすじ

アラフォーのサラリーマン野末と部下の外川はプロポーズ後一緒に暮らし始めました。
外川は転職先で野末からもらった指輪を会社につけていくようになり、野末はびっくりしたよ様子でしたが、ゲイだということは雇われる前に話して相手が野末だと特定されるようなことは言ってないと話します。
野末は会社でも同性と結婚したことは打ち明けられず、女性社員にランチに誘われたり上司に結婚を急かされたりする日々が続いていました。
そんな中、野末の元カノの美波という女性に10年以上ぶりにばったり出会い、隣の相手・外川がパートナーだということを話せないまま行ってしまいました。
この「しあわせ」を公にできないことをもどかしさを感じる野末でした。
オールドファッションカップケーキ inマイピクニック2話あらすじ

職場の中村から結婚報告を受ける野末。合コンに誘ってばかりだった彼が結婚すると聞いて驚きながら、約束があった野末はお酒ではなく社員同士で自販機のドリンクで乾杯をします。野末のスマホが鳴り続け、外川から昨日の大事な話が聞けていないことをLINEで催促されます。野末は社員の話に耳を傾けながら、「風呂掃除は僕が担当する!」や「日曜日はずっと寝てる」など、自分も外川との暮らしを重ねながら心の中で共感します。
牛乳すらありすぎてどれを買えばいいかわからず買わずに帰ってきた旦那のお使い話につい乗っかってしまった野末。社員から彼女(?)のことを質問攻めされ、中村に止められます。
そして結婚の報告を会社に何の届出をすればいいのか、「家族になる」ための手続きに自分が職場でカミングアウトできないことにもどかしさを感じるのでした。
新しいメンバーも普通に家族の話をするから、自分も話してしまっても大丈夫なんじゃないかと同僚の柿谷と桐島に相談する野末。
しかしまだ一緒に暮らしはじめてひと月も経っていないからまだ早いんじゃないかと反対をされ、「お試し同棲とかじゃないよ」と外川とずっと一緒に人生を過ごすんだと二人に話します。
まだ誰かに結婚を報告することが慣れてはおらずふわふわした様子の野末。二人には祝福されましたが、「もっと慣れてからもっと幸せを味わってもいいんじゃない?」と、仕事で得る生き甲斐とパートナーと共有する幸せの相性の難しさ、そのせいで今まで平気だった雑音が苦しくなって大切なものが見えなくなったり間違った天秤にかけてしまうことがあるかもしれないと桐島に言われます。
店を後にした3人は帰り道でこういった惚気話が同性間の話だと前置きしないといけないことが、日常生活に違和感とか疎外感とかそういうのが常にあるって生き難いよなと柿谷に言われます。
柿谷はLGBTのセミナーを申し込み、桐島はそれに便乗したと話します。自分もまだ野末の幸せに慣れてはいないし、世界を変えることも無理だから今は自分が変わるだけで勘弁してくれと柿谷の言葉に野末は「…ごめん」と謝り、そして「ありがと…、」と笑顔を浮かべるのでした。
オールドファッションカップケーキ inマイピクニック2話感想
すごく全ての言葉が刺さりました。同性愛について理解はしているこの世間の目と、だけど実際に身近な人が同性愛者だとして素直に受け止められるべきものが、どうしても男女前提の話のような世間話でもセクシュアリティに関わってくるこのギャップがある現実の表現が巧みで驚かされます。
カミングアウトしたいけど、世間体や仕事上の立場も関わってくるので、どうしてもそれが雑音になってしまったり支障をきたしてしまうことがあるかもしれない。普通に祝福されるはずの結婚話が想像以上に大きく揺るがすことになりかねないのが難しい決断ですよね。
でも普通に新婚生活送ってるだけなのにー!あの外川が風呂掃除もトイレ掃除もして皿洗いや靴磨きまでしてー!!めちゃくちゃ尽くしてるじゃん!!かわいい!!そりゃぁ惚気話もしたくなります。
そして結局昨晩ひどいことをされたご様子で(※1話参照)何をされたの!!!その辺KWSK!!!!外川はS気質と意外と口の中を見たがったり性癖がすごいですよね。野末は恋愛下手の仕事人間なので全てが新鮮で愛しい限りです。
そしてinマイピクニックを読んだ後にオールドファッションカップケーキの1巻を読み返すと、本当に外川が報われてよかったね!!と号泣してしまいます。何周もできてしまう作品…出会えて感謝…!